ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!サンシャイン!!2期9話「Awaken the power」感想-もう一人の主人公、黒澤ルビィという物語

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りゅビィ…夢の中で暗闇を歩いてたらね。

光が見えて、死んだおねぃちゃに会ったんだ。

「ダイヤ」おねぃちゃぁだよ。

『どこに行くの、ルビィ』って…おねぇちゃぁが、りゅビィに聞くんだ。

りゅビィは…『おねぇちゃぁについて行きたい!』って言った…

だって、おねぃてゃぁはいつだって頼りになったし…

おねぃてゃんが決めたことは間違いがないから…安心だから。

でも…おねぇてゃぁは、『ルビィが決めなさい』って言うんだよ。

『ルビィ…行き先を決めるのは貴女よ。』って…

りゅビィは…ちょっとだけ考えて――

『函館に行く!』って答えたら、目が醒めたんだ…

とっても…さびしい夢だったなぁ。

 

ダイヤさん生きてるずらよね。

 

 

 ラブライブ!サンシャイン!!2期第9話「Awaken the power」の感想です。続きを読むからどうぞ!

 

 

 

 

ぷちぐるラブライブ、CMで見るとクッッッソつまんなそうですね。

 

 

 あらすじ。やきとり弁当。

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あっ…(フラグ)

 

 やきとり弁当と言いつつ豚肉が使われている函館名物やきとり弁当。冬が終わったら絶対函館行ってラッキーピエロとやきとり弁当食べような。

 

 前回はルビィの行動に干渉せず1人食い倒れ旅行を楽しんでいた花丸ですが、ルビィが自分のやりたいことを見つけてきて、それを打ち明けてくれたこの時は食ってるやきとり弁当をそっちのけでルビィに着いていこうとします。ルビィがもう、とっくに1人で歩けることを知っているから1期4話のときのように敢えて背中を押したりすることはしない。その代わり、「花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルがやりたい!」と言ってくれたルビィのやりたいことにはいつでも無条件で着いていく。ダイヤとの姉妹関係ともまた異なる、親友としての花丸とルビィの関係がこのシーンには詰まっていますね。もうルビィが主人公でよくないですか?

 

 

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この顔良かったですね。

 

 仲良くなった友達が自分の知らない友達を勝手に連れてきて不機嫌だった理亞ちゃんですが、花丸と善子が自分と同じ種族のコミュ障だと知った瞬間に目うるうるさせて打ち解けだすの最高ですよね。悲しいなぁ。悲しいほどに気持ちが分かりすぎてしまう。

 

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フラグその2。ポテトちゅぱちゅぱしゃぶってる善子可愛くないですか?ポテトちゅぱちゅぱしゃぶってるって下ネタじゃないですからね。下ネタ言ったことないですけど。

 

 「私たちだけでもできるってところを見せないと、お姉ちゃん達が安心して卒業できないんじゃないかな」とルビィ。

 ひだまりPも1期4話では「自分の力でダイヤンに立ち向かわないとマルえもんが安心して未来に帰れないんだ、がんばれルビ太!」とか茶々を入れていましたが、こここそ帰ってきたドラ○もんオマージュシーンですね。

 

 

 大切な人の想いに全力で寄り添うことができる黒澤ルビィの特性については前回記事で触れた通り。ここで大事なのはルビィちゃんは今、誰かのために何かしたいという想いから、想いを同じくする仲間と集まって、歌やダンスを通してそれを形にしようとしている。ということで、これはまさにスクールアイドルの物語そのものですよね。「Aqoursの黒澤ルビィ」ではなく、「黒澤ルビィ」のスクールアイドル物語、だ。いやもうこれ、ルビィが主人公なのでは?誰だっけあのみかん。ルビィが主人公だったことにして良いんじゃないか。

 

 

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いそいそしてるの可愛いですね。

 

 9話全体を通して言えることですが、聖良さんがお姉ちゃんというよりお母さんで笑ってしまいましたね。保護者ポジ過ぎる。

 

 あまりにも不自然な函館残留を希望した1年生トリオにセイントスノー寝返り疑惑がかけられるのは本家2期でエリーチカが同様の嫌疑をかけられていた展開のオマージュですね。ここではアニメ1期のアホ・ダイヤが復活しているかのように思えますが、ダイヤさんが興奮のあまり大声出して周りに迷惑かけるというのはCDドラマの淡島ホテルのくだりでもあったことなので、ここはひだまりPから特にコメントすることはないですね。

 

 妹を心配するあまり興奮するダイヤに対して、みかんは同じ妹キャラであるということから何らかのシンパシーを得ていたようです。1年生組にとっては先輩でありAqoursのリーダー、本質的には妹キャラという2つの顔を持つみかんがここであえてそのおおよそを察しつつ上級生組と一緒に傍観しているのが良かったですね。まぁ、主人公ポジを奪われかけているけど。

 

 

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もうお前らが姉妹になれば良いんじゃないかな。

 

 同じお姉ちゃんっ子としてのシンパシーがあるのか、基本ルビィは理亞に対してはコミュニケーションが極めて円滑ですね。りあ充ですね。りあ充言いたかっただけですけど。

 

 

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 いやいや、その人お前の素性知ってるでしょ。めっちゃ「この子こんなキャラでしたっけ…?」みたいな反応されてるやんけ。

 

 理亞ちゃん、下手したら家に友達連れてくるの初めてパターンあるかもしれないですね。あるかもしれないっていうかその可能性は極めて高いように思えます。そうするとこの嬉しそうな聖良さんの対応は完全にお母さんポジションですね。ご飯ができたら呼びますねじゃねぇよ。お母さんポジションっていうかこれ西木野真姫とママそのまんまじゃねえか!!17歳にしか見えないママですよ。Aqoursメンバーが設定上μ'sをオマージュしていると思われる要素は沢山ありますが、ついにセイントスノーにまでアウトソーシングしてきましたね。

 

 ルビィの「ちゃんと会話してる…!」は前回ちかっちの「何もやめちゃうことないのに…」を超えるおま言うでした。ちかっちに肩ポンて叩かれただけで奇声上げてパニックになっていたルビィは、もういないんですね。

 

 

”ルビィ、最近思うの。お姉ちゃんや上級生から見れば、頼りないように見えるかもしれないけど…隠された力がたくさんあるかもしれないって。”

 

 頼りになる上級生どこ…?ここ…?

 花丸の意外な一面どこにあったっけ。食っても太らないとこかな。

 

 

 クリスマスイベントの選考会。会場が仰々しすぎることにはツッコまないぞ。アカンこれでも、見返す度に扉開けた時の部屋の広さに笑ってしまう。

 

 頼りになる姉の元を離れ、自分たちの力で何かをしようと意気揚々と突っ走ってきた2人。でもいざ外の世界に自分たちだけで放り出されてみて、今まで自分を守ってくれていた存在の大きさに気が付きます。

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ぜっっってぇ嘘だ!?

 

 いや、これ以降の回想は分かる。全部真実だからね。これは嘘でしょ。いや追いかけっこのくだりは本当でもおでこにチュッは嘘でしょ。この土壇場で姉にキスされる妄想して勇気を出すルビィちゃん、ある意味ではとても逞しいですね。

 

 ひだまりPも1期からアニメにおけるダイヤさんのキャラ崩壊、アホ化については何度も批判してきましたが今ここにおいてダイヤさん自身が尊敬に値するとかしないとか、そういった疑問を差し挟むことは無意味です。ルビィにとってはダイヤこそが頼れるお姉ちゃんであり、勇気をくれる大きな存在であったということであり、第三者からの視点は用を為しません。

 とは言え、アニメ2期3話くらいまでず~っと不肖の姉とでも言うしかないほどポンコツ化の進んだダイヤお姉ちゃんをルビィがここまで心から信頼していることに若干の疑問が生じてしまうのは脚本の歪みというところでもあり、無理からぬことかもしれません。

 その軋轢を解決するのが上記のキスシーンです。そう、つまりこれはルビィ目線で誇張された映像であり、ルビィからは常にダイヤがこんな感じに見えていたという証左に他ならないということですね。というのが、ひだまりPの解釈です。

 一応補足しておくと、ひだまりPはダイヤさん推しです。

 

 

 

 

”もっと――ポップコーン食べたかったのに――!!”

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 このカット、2017年善子の表情オブザイヤーにノミネートされてもおかしくないかわいさでしたね。「え…?」とか言うんじゃなくて完全に絶句してるのも良かったですね。

 

 本家ラブライブ!2期でも穂乃果と花陽のダイエット回があり、放送前から既にだれかが太る展開が来ると予想されていましたが下馬評を覆して善子に白羽の矢が立ちましたね。堕天使なのに白羽の矢って。マルは1期の時点から鞠莉にまで「太るよ?」と忠告されていましたが、考えてみれば善子も同じインドア派でありニコニコでゲーム実況見ながらポテチ貪ってそうなイメージがあるので、これは仕方のない展開だったのかもしれませんね。

 残り3話と少ない尺の中で善子がおデブを返上するチャンスはあるのか。まあ、十字架を負わされるのも堕天使の宿命と考えましょう。

 

 

 理亞とクラスメイトの和解のシーン。クラスメイトに遭遇してつい隠れるところがマジモンのコミュ障って感じで好感触でしたね。そして「ごめん」と言うからには、大好きな姉様だけでなく応援してくれた学校の皆に対しても申し訳ないという気持ちが理亞の中にあったことが分かります。それだけでも良かったですね。

 

 

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ここのダイヤさん可愛くないですか?

 

 また一回り大きくなって、でもやっぱり「お姉ちゃんに、早く会いたいよ…」に戻ってくるところが姉妹愛♡満タン☆ルビィライフって感じで良かったですね。

 

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だから母娘やないかーい!!!

 

 8~9話で理亞の株、爆上げどころの騒ぎじゃないですね。だってこいつ7話まで「姉様、お風呂」しかセリフ無くなかった?

 

 チャリンコで遠出するくらいの気軽さで静岡~函館間を往復するAqoursの面子。その背景には小原家の資金力がありました。「真姫ちゃん電車賃貸して!」とは最早比べ物にならないですね。本物のブルジョワです。その真姫ちゃんも飛行機は普段はファーストクラス的なことを仄めかしてましたけどね。

 4話ではスクールアイドル活動の部費にも困窮していたところ、ここでは飛行機代をポンと出しているところからするとやはり鞠莉さんのポケットマネーではなく小原家の後押しがあったことは明白で、つまりは廃校が決定してしまったことで鞠莉さんと小原家の確執も解消されたということなんでしょうかね。なんか引っかかるけど…まぁいいや。シャイニー☆

 

 

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お姉ちゃんも歌うんかーーーい!!!

 

 いやまぁ、最初はそうなったよ。そりゃそう思いますよね。陣内智則ばりのツッコミ入れますよね。ルビィと理亞のデュオだと思いますよね。

 

 でもこれはこれで良いと思います。Saint Aqours Snowってアレですよね、まさかのソラミドレッシング方式ですよね。この世界でのラブライブの規模を考えると、東海地区予選ナンバーワン通過グループと地元出身の前回大会ベスト8がこの場限りで一緒にユニット組むって黄金カードも良いとこですよね。主催者ウハウハでしょう。

 

 冒頭で「「Aqoursの黒澤ルビィ」ではなく、「黒澤ルビィ」のスクールアイドル物語」と述べたように、勿論理亞にとっても同じです。すなわち元のグループから飛び出して行動していたと考えるからツッコミポイントになるのであって、黒澤ルビィ、鹿角理亞が「中心」となって一緒に輝くスクールアイドルの仲間を呼び寄せた。その「引力」がスクールアイドルの力なのです。

 この2人の歩み寄りと行動なくしてこの夢のコラボは実現し得なかったワケです。ラブライブ風に月並みな言い方をするなら、それが2人の起こした奇跡であり、スクールアイドルの輝きであるわけですよ。だからここは、11人で良いんです。

 

 また別の言い方をすれば、ダイヤも聖良も、お姉ちゃんであると当時に自身がスクールアイドルである。ということも挙げられますね。それを考えると、寧ろ黙って見ている方が不自然なようにも思えます。2人(ダイヤと聖良)はスクールアイドルですから、一緒にステージに立って、「妹の成長した姿を見る」ことができる。ある意味これは、スクールアイドル流の恩返しと言えるかもしれません。

 

 まぁ、ひだまりPは「この2ユニットが合体して11人で歌う曲が誕生した」ということ自体をかなり肯定的に捉えているので、その結論ありきで考えていることは認めざるを得ませんが。

 

 新曲「Awaken the power」。めざめるパワーですね。曲はほとんど姉に頼り切りだったという理亞ですが、理亞にしかないものもここでは十分に発揮されていましたね。そうラップです。雪国のラッパー系スクールアイドルとして新たな方向性を切り拓いて欲しいですね。

 8~9話がセイントスノー激動回過ぎて忘れてましたが、元々AqoursとSaint Snowのパイプを作ったきっかけは千歌っちなので若干このライブシーンでも優遇されている感がありますね。聖良さんと手合わせてるのはこれ、千歌は聖良の第二の妹だから仕方ない。ちかたないね。ダイヤの第二の妹?マルですよ。

 

 

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サイリウムコーデだ。

 

 並木道のイルミネーションを消して、星の形のフォーメーションを組む。「自分たちのかがやき」を大切にする、ラブライブ!サンシャイン!!らしい演出でしたね。

 

 これまで何度言及してきたかわからない、本家ラブライブ2期9話「心のメロディ」。第3話からずっと意識させられ続けてこの同じ「2期9話」で、同じ雪の中でのライブ。そしてこの神回。今やっと、あの回の呪縛を振りほどくことができたのかもしれません。「2期7話」?「残された時間」?なんですか?それ。

 

 そしてそしてなんと。アニメ二期挿入歌シングルの第二弾であり、Saint Aqours Snowの1stシングルも発売されることが決定しましたね。これまで不遇な扱いを受け続けてきたSaint Snowの新曲2曲も収録されるという。これは凄いですよ、サントラのおまけにならずにまさかの合体ユニットですもんね。ジャケットも既に公開されています。

 

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!!?

 

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運命に引かれるそれは星座の神話さsoldier game…

また逢えたのに I'm soldier heart…

 

 

 いやいやいやいやいやジャケット見た瞬間恐ろしいまでの既視感に爆笑してしまった。これ絶対セイントスノーと聖闘士星矢掛けてるでしょ。発想がひだまりPレベルじゃねえか。セイ活笑百科も放送しろ。

 

 

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 セイントスノー、A-RISEに憧れてスクールアイドルになったと言ってましたがこのシーンは完全にμ'sのソウルを継承していますね。っていうか、これまた真姫ちゃんじゃねえか。

 この締めは最高でした。前回理亞ちゃんが1人でやってけるか心配されてるのはコミュ力でしょってツッコミ入れましたけど、それに対する回答も今回の話の中で成された上で、聖良という存在から巣立って行った。

 理亞が塞ぎ込んでしまっていたのは、姉の聖良に対する罪悪感から。そしてそれは、裏を返せば姉という存在に対する依存の表れでもあります。それが今回ルビィと一緒に行動したことによって、自分1人でもできる、輝ける。そしてその姿を大好きなお姉ちゃんに見ていて欲しいという気持ちに変わります。つまり行動原理は変わっていないけど、考え方と行動が変わった。それが即ち「成長」です。ルビィと一緒に、理亞も間違いなく成長していたことが分かりました。

 

 

まとめです。

 

 前回と今回、書くこと無いですね。いやいや、前にTwitterで「ひだまりPは点数の低い回ほど楽しそうに記事書いてるよね」って指摘されたことがあるんですけどぶっちゃけ的を得ている部分はあって、いやだってさぁ。神回じゃん。敢えてこれ以上言うことないじゃん。7話みたいに誰が見てもイヤイヤおかしいだろってなる話はガリガリ思ったこと書いていけばそれだけで大体形になってきますし、基本クソ回っていうのは良かった部分は良かったと言って悪い部分はツッコミ入れまくればいいので楽なんですよね。当然、敢えてクソ回は望みませんが。

 「神回」はもう神回で完結してるというか、良いものをどう良いか伝えるっていうのは悪いものを悪いと伝えるよりよっぽど難しいんですよね。勿論観ている段階では大満足なんですが、言語化してアウトプットするのは難しいです。

 

 まぁ、そんな与太話はともかく。

 

 8~9話と続けてガチの神回でした。ひだまりPもどこかで「Aqoursは他スクールアイドルとの交流が少ない」ということを指摘していましたが、それを飛び越えてライバルであるスクールアイドルと手を取り合って一緒にライブをしたという事、そしてその大きな動きを主導したのが、Aqoursの中でも最も人見知りで引っ込み思案なルビィであるということ。最高です。ダンスナウです。

 

 

トゥデーイ チカキンズ ポイント。

ドゥルルルルルルルルルル………

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100点(ワン ハンドレット)~!

 

\イェー!/ \フー!/ \ハラショー!/

 

ラッブライブ~ ラッブライブ~ 主役はルビィなのさ~♪

 

 

☆お詫びと訂正☆

[2017.12.04] 当ブログ内にて「鹿角理亞」ちゃんをずっと「里亞」と表記していたことが判明致しました。大変申し訳ありません。お詫びとともに訂正致します。

 

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ごめんて。

 

 

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