ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

「ちかっちギャグ」はナゼ消えた?高海千歌ちゃんのダジャレ設定について

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ウイイイイイイイ↑ッス!どうも、Chikaでーす!

まぁ今日は学校説明会、当日ですけども。

ほんでーかれこれまあ2時間くらい、えー待ったんですけども参加者は誰一人、来ませんでした。

 

 

 今回はラブライブ!サンシャイン!!初期CDのドラマパートに見られた千歌ちゃんのダジャレ設定について考察していきたいと思います。

 

 

 

もくじです。

 

 

 

「ちかっちギャグ」とは?(ちかっちギャグの定義)

 

 「ちかっちギャグ」というのは公式な呼称などでは全くなく僕がTwitterなどで千歌ちゃんのダジャレに言及する際に勝手にそのように呼んでいるだけです。

 

 高海千歌の公式愛称である「ちかっち」が「ダジャレ」=「ギャグ」を言うことが特にラブライブ!サンシャイン!!のアニメ化前によく見られたことから、定義としては、そのまま「Aqoursのメンバー高海千歌によるダジャレ」のことを指します。(尤も、後述のように正統な「ちかっちギャグ」の供給があまりにも少ないため「ラブライブ!に絡むダジャレ」を全般的にちかっちギャグと称してしまっている(僕だけです)面もありますが、正確にはやはり高海千歌の発言したダジャレのみを「ちかっちギャグ」と呼び習わすべきでしょう。)

 

 また、ちかっちギャグに多く見られる特徴としては下記が挙げられます。

 

・基本的にスベる

・「ちなみに今のは○○と○○をかけた~」などと自分でダジャレの解説をし出す

・上記に対し「説明しなくていいから!」と突っ込まれる

 (このとき突っ込みをするのは渡辺曜であることが多い)

 

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 それでは実際のちかっちギャグを見ていきましょう。

 

ちかっちギャグの実例

 

 ちかっちギャグは、主にラブライブ!サンシャイン!!のCDに収録されているおまけのドラマパートで確認されています。と言うか、そこでしか見られません。僕はラジオは聴いておらずG'sマガジンも毎回購読している訳ではないので、他媒体でのちかっちギャグの実例があれば是非教えていただけると幸いです。まあ、活字媒体でのちかっちギャグってあんまり無さそうな気はしているけど。

 

「恋になりたいAQUARIUM」より

 

千歌「ほら、イルカが梨子ちゃんを歓迎してるよ♪」
梨子「そう…?」
千歌「そうそう♪「梨子はいるか~?」って!」
(・・・)
曜「…千歌ちゃん…」
千歌「あ…っはっはっは。ちょっと…場を和ませようと…」
梨子「そう…なんだ…」
千歌「あっ因みに今のはそこに居るか~っていう意味の「居るか~」と、泳いでいる「イルカ」をかけた~」
曜「説明しなくて、いいから!」
(ドラマパート『突撃!風雲マリンパーク』より)

 

千歌「カエルも言ってるよ!「リコ、積極的になれない自分をカエルんだ!」って。」
曜「言ってるかなぁ…」
千歌「あぁ、一応説明すると、今のも生き物のカエルと、変化するって意味の「変える」をかけた~」
曜「説明しなくていいから!」

(ドラマパート『突撃!風雲マリンパーク』より)

 

梨子「ちょ、カエル館はもう良いから!」

千歌「カエル館だけに、見ないで「カエル」なんて許されないんだよ!」
梨子「許されるよ!」
千歌「さぁ行こーう!」
梨子「あぁっ、ちょっと…!」
千歌「因みに、さっきのは「カエル」と、帰宅する方の「帰る」をかけた~」
梨子「説明はいいから!千歌ちゃ~ん!」

(ドラマパート『突撃!風雲マリンパーク』より)

 

鞠莉「Hey!ちかっち、遅刻だよ?」
千歌「っははは!千歌だけに、チカく(遅刻)!なんちゃって。」
鞠莉「Whats?」
千歌「あっ今のは、私の名前と「遅刻」をかけて~」
曜「説明しなくて、良いから…」

(ドラマパート『私たちのベストヒットステージ!』より)

 

善子「全然ダメね!」

千歌「あ…善子ちゃんの名前の「善(よし)」を「善(ぜん)」と読んで”ぜんぜん”?」

(ドラマパート『私たちのベストヒットステージ!』より)

 

  Aqoursの2ndシングルである「恋になりたいAQUARIUM」における千歌ちゃんはこのように2年生組メインのドラマパートでは積極的に隙あらばダジャレを言うキャラになっていました。また「カエル」と「変える」や「帰る」をかける等、ダジャレとしてのレベルはお世辞にも高いとはいえず、それなのに自らクソ寒いダジャレの解説をして曜ちゃんに突っ込まれていますね。

 

 この前の「君のこころは輝いてるかい?」では各キャラクターが1人で自己紹介しているボイスパートが9人分収録されるのみであったため、この時点で僕の中ではこのドラマパートが唯一Aqoursメンバーの掛け合いを聞くことのできる媒体でした。そのためここで僕のちかっちイメージが「末っ子で甘えたで太ももがムチムチのしたっぱリーダーでクソ寒いダジャレを連発してそれを自分で解説し出す実は結構巨乳の子」となったとは自然なことと思います。

 

 

「元気全開DAY!DAY!DAY!」より

 

 ダイヤ「…そこで皆さんには、早急(さっきゅう)にお金を稼いで貰いますわ!」
全員「「「えぇ~!?」」」
千歌「早急でさんきゅー!」

(ドラマパート『松月をさがして♥』より)

  

千歌「…今からここが、私たち3人の戦場になるんだよ!」
曜「戦場って…」
千歌「あっ因みに、船の上と書いて「船上」じゃないから。」
曜「っえぇ!?違うの……?」

 (ドラマパート『松月をさがして♥』より)

 

 Aqours初のユニットシングルである「元気全開DAY!DAY!DAY!」ですが、「ちかっちギャグ」についてはそれほど全開でもなく序盤も序盤で2つ消化して以降は出てきません。

 

 それどころか、後の方はまさかのちかっちギャグ否認。とは言えギャグである事自体を否定している訳ではなく、「○○!いや○○ではないよ」というのは歴としたダジャレのテンプレートです。

 ここでの曜ちゃんの「違うの…?」が「(普段クソ寒いダジャレばっか言ってるのに今のはダジャレと)違うの…?」という意味なのか、或いはこの頃の曜ちゃんの船が絡むとテンションがハイになるという設定を加味して考えると「(え、船上って言ったのと)違うの…?」と言った可能性もありますね。文脈から考えるのは前者が自然ですが、後者だと曜ちゃんも結構ファンキーな脳ミソの持ち主であると考えられます。

 

 

 

「ジングルベルが止まらない」より

 

 

 

鞠莉「それだっ!」

千歌・花丸「え?」
鞠莉「持ち上げるんだよ!」
花丸「持ち上げる…?」
千歌「モチだけに?」

(ドラマパート『戦場なメリークリスマス』より)

 

  補足すると、このドラマパートは鞠莉・千歌・花丸の3人がクリスマスパーティのレクリエーションを考えるという内容で鞠莉が「お餅つき」を提案し、「おモチを食べ過ぎると太っちゃうから、軽い運動があった方がいいよね?」との発言に対して千歌が「ウエイトリフティング?」と言った流れを受けてのものです。ちなみにこの文章は1ミリたりとも嘘を書いてないので、「ワケがわからない」と思われる方は是非CDを買って確かめてみて下さい

 

  正直これが「ちかっちギャグ」なのか?と言う疑問は残ります。主体になっているのは鞠莉さんですし…

 しかし後述のようにアニメにおいてちかっちがダジャレを言うというシーンは一切ありませんでした。その流れを受けて「ジングルベルがとまらない」はアニメ以降に発売された唯一のドラマパート入りCDであり、「ちかっちギャグ」への期待感は薄まっていたところに鞠莉の何気ない発言に対して「モチだけに?」と嬉しそうに返答するちかっちの声を聴いてしまったら、あぁこれは「ちかっちギャグ」なんだな…とそう思わずにはいられません。

 

 とは言え、ここで「モチだけに?」と言う位は別に他のキャラであったとしてもチョロっと挟んできそうな茶々であるとも思えますし残念ながらやはり、本流の「ちかっちギャグ」が出たとは言い難いでしょう。結論としてはね。

 

アニメにおける「ちかっちギャグ」

 

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ないんだな、これが。

 

 

 アニメにおいて、ちかっちがダジャレを言うという描写は一切ありませんでした。もしもさりげないシーンにちかっちギャグが混じっていたり、偶発的にちかっちギャグが発生しているシーンがあれば情報お願いします。僕の見落としも無いとは限りませんが、少なくとも「恋になりたいAQUARIUM」CDで見せたような「滑ったダジャレを自ら解説しだす」といった本来の意味でのちかっちギャグは存在しませんでした。

 

 

命題「”ちかっちギャグ”はナゼ消えた?」

 

 これまでちかっちギャグの実例を見ていただきました通り、正直なところアニメになって以降ちかっちのダジャレ設定は忘れ去られていると思われます。

 「ジングルベルがとまらない」では若干それらしい描写はあったものの、これをもってして「ちかっちのダジャレ設定がしっかりと守られている」とは流石に言えないでしょう。

 

 実際問題、ラブライブ!において「原作ではあった設定がアニメで追加されたり無かったことになったりする」という事はよくある事です。そしてやはりアニメの影響力というものは非常に大きいので、「アニメでの設定が若干そのまま原作にも反映されたりする」ことも、またよくある話です。おそらくは「ちかっちギャグ」もそのような事業仕分けを食らって消えたように思われますが、ここは黒澤ダイヤさんの切り替えの早さを見習ってほしかったですね。

 

(アニメ放送終了後まもなく刊行されたG'sマガジンにて)

 

あの子の好きなアイドル話はよく知らないの。

 もはや別人やんけ!!!

 

 

仮説①「恋になりたいAQUARIUMの意味深歌詞」

 

 「ちかっちギャグがナゼ消えたか」を考える上でまず明確にしなくてはならない事、それは「ちかっちギャグがナゼ存在したか」です。それはそうですよね、「洗濯板」の用途を知らなければ、近代のご家庭に「洗濯板」が見られなくなった理由は解明できません。

 

 上述した通り、「ちかっちギャグ」が初めて確認され、かつ最も多様されたのはCD「恋になりたいAQUARIUM」のドラマパートです。

 

 すなわち、「ちかっちのダジャレ設定はこのCDを引き立てる為に考案された」という説です。これに基づき、「恋になりたいAQUARIUM」の2番の歌詞を見ていただきます。

 

 

 〽だって水のなかだし右も左も

 下から上までじょうずに泳げるねワーオ!

 水深は浅いの? 青春は深いの?

 サカナたちはなんでも 知ってるよ

 

 しっかりしっかり楽しんで(あわあわ)

 さいごは一緒に あわあわに乗って

 また会えるね わたしにキス

 しちゃえば?しちゃいたい?しちゃいなよ!

 いまだけってキミだけって I love you! ( I love you! )

 

 

 ここまで「ちかっちギャグ」を意識して見ていただいて来た方々にはお分かりいただけたことと思います。

 そう、「だって水のなかだし」…

 

 水の 「なかだし」…

 

 「中、出し」?

 

 f:id:hidamarie:20160608183905j:plain<はいここっ!マダガスカル!!!

 

 「水のなかだし」と、性的な意味での「中出し」がかかっている…というのは、これ単体では単なる”こじつけ”に過ぎません。しかし、「千歌ちゃんはダジャレを言う子」だという前提があれば、どうでしょう…?

 

 このあたりは個別で書いた記事を参考にして欲しいんですが、↓


 この「恋になりたいAQUARIUM」そのものが性的なモチーフによって誕生したナンバーなのではないか?と私は考えています。性的なっていうか、まぁいわゆるソー…あれですね石鹸の…ランド的なやつですね。

 

 上で引用した歌詞においても、「しっかりしっかり楽しんで~」以降の歌詞は明らかにソープランドを意識しているとしか思えないですし、寧ろそれ以外にどんな解釈があるんだ!?と、半ギレでみかんの皮を投げつけたくなります。「あわあわ~」がもう完全アウトじゃないですか、言い訳がきかないじゃないですか。

 

 そのほか「恋になりたいAQUARIUM」については匿名で下記のような証言も寄せられています。

 

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 ちかっちのダジャレ設定が「恋になりたいAQUARIUM」の歌詞の意味深さを強調するための演出だったとするならば、この設定がアニメで不要となり、忘れ去られてしまったのは当然のことです。

 

 ここまで仮説①についてまとめます。

 

仮説①

 「ちかっちギャグ」はAqoursの2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」の2番の歌詞について「水のなかだし」と「中出し」がかかっているのではないか?という引っかかりを持たせるための演出であった。そのため、アニメでは当該設定は不要となった。

 

根拠①

 「恋になりたいAQUARIUM」の歌詞はその他にもソープランドや性的な行為を想起させるメタファーが多数存在している。

 

根拠②

 (アニメの設定ではあるものの)高海千歌はAqoursの作詞担当をしており、自らの歌詞に深みを持たせるために自分のキャラを作っていくことは不自然ではない。

 

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・・・って、なんでですかぁ~

 

大丈夫、ひだまりPのブログだよ。

 

 

 

仮説②「僕たちはひとつの光」

 

 「ちかっちギャグ」、つまり「ダジャレ」と言えばラブライブ!には壮大なダジャレの集大成とも言える音楽が存在しました。そう…

 

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「僕たちはひとつの光」です。

 

あぁっごめん怒らないで…怒らないで…どぅどぅ…

 

 

 ラブライブ!アニメにおける事実上のμ'sラストソングとなったこの曲は、歌詞の中にそれぞれメンバーの名前が使われていることが大きな特徴となっています。

 

 ちかっちがμ'sへの憧れを持っているということは原作・アニメ共通の設定です。そしてちかっちがスクールアイドルを志したのはμ'sが解散した後となっています。ちかっちが「僕たちはひとつの光」を知らないことは不自然でも、知っていることは全く不自然とは言えないでしょう。

 

 

  …まあ、高海千歌が作詞担当になったのはアニメの話なので根拠としては薄いです。

 

 そういえばアニメで「スノハレ(Snow halation)みたいなの作るの!」って言ってましたね、ちかっち。「僕たちはひとつの光」みたいなのも作ってほしいですね。

 

仮説②は今回の命題の答えにはなっていないので外しますが「僕たちはひとつの光」の存在はアニメ二期または劇場版におけるちかっちギャグ復権の足がかりとなると考えます。がんばルビィ。

 

 

 

 

仮説③「高海千歌は末っ子で、甘えたで…」

 

 仮説①で殆どの人はもう読むのをやめていると思うのでここから真面目に考えます。

 

 上で引用した「ちかっちギャグ」のうち、2つを再掲します。

 

 

鞠莉「Hey!ちかっち、遅刻だよ?」
千歌「っははは!千歌だけに、チカく(遅刻)!なんちゃって。」
鞠莉「Whats?」
千歌「あっ今のは、私の名前と「遅刻」をかけて~」
曜「説明しなくて、良いから…」

 

ダイヤ「…そこで皆さんには、早急(さっきゅう)にお金を稼いで貰いますわ!」
全員「「「えぇ~!?」」」
千歌「早急でさんきゅー!」

 

 この2つのちかっちギャグを見ると、ある共通点が見えてきます。

 

 個々の事例について見ていきますと、「早急でさんきゅー!」は一応年長者であり実質的に場を仕切っているサブリーダーポジションのダイヤさんに対してこんな脳ミソを0.01秒も経由していなさそうな脊髄反射的ギャグを飛ばす事自体がある種ちかっちのナチュラルな大物ぶりを語るエピソードにもなっていますね。きっと、ちかっちには「早急(さっきゅう)」の意味が理解できず、反射的に似た言葉を探して言ってしまったと…そういう可能性もあります。

 「チカく!」は更にひどく、まぁキャラ的には大丈夫そうと言え一応年上である鞠莉さんに遅刻を咎められているのに「千歌だけに~チカく!な~んちゃって」なんて言っているので、これは千歌ちゃんの末っ子甘えた設定を強調するためにワザと年上に対しておどけてみせる演出として「ダジャレ」が使われたものと考えられます。

 

 そう、そもそものちかっちの設定といえば「3人姉妹の末っ子で甘えたで、いつもメンバーから突っ込まれまくり(意味深)の下っ端リーダー」なんですよね。これはもう元祖も元祖、「君のこころは輝いてるかい?」の自己紹介パートで言っていた事です。

 

 「甘えた」、つまり「甘え上手」ということは、ダイヤさんや鞠莉さんといった年上キャラに対し物怖じせずにおどけた態度で接していくのはちかっちのライフスタイルとして自然なことです。

 ちかっちの自由奔放さはAqoursCDドラマパートにおいてこれ以上ないほど発揮されていました。「恋になりたいAQUARIUM」の時は嫌がる梨子ちゃんを無理やりカエル館に引きずり込み、それを曜に咎められても全く悪びれない態度を取り「元気全開DAY!DAY!DAY!」の時は和菓子屋のアルバイトを黙って抜け出しそのせいで3人一緒にクビになってもなお自分の非を認識しないという、まさに末っ子全開の自由ぶりです。ルビィを見ているとちかっちこそダイヤさんの妹なら良かったのではと思うそれくらいのワガママ全開ですね。でもこれは仕方のないことで、アニメを見ればそりゃあんなお姉ちゃんいたら甘えん坊になるよね。

 

 つまるところ、ちかっちは今までダジャレでも何でもなんかおどけた事言って場をなごませていれば大体のことはなんとでもなったと、それがダジャレ設定のルーツであるように感じます。では、なぜダジャレなのか。

 

 昔から「オヤジギャグを連発する人は頭がいい」なんて聞きませんか。ダジャレはくだらないものですが、聴いた言葉に対して瞬時にダジャレを言って返せるというのはつまり似た音の言葉を記憶から探してくる能力(連想記憶?)に長けているということでありまあつまり、豊富な語彙力と発想力が必要とされる特技なのです。知らんけど。

 「早急(さっきゅう)でさんきゅー!」等と言ってるのを「語彙力が豊富」なんて言われたら語彙力サイドもたまったものではないと思いますがそこは我慢して貰って、それではちかっちにナゼ豊富な語彙力と発想力が必要とされるのか。それはもう言うまでもないですよね。アニメで歌詞作りを担っていたのはちかっちです。「恋になりたいAQUARIUM」が発売された頃には確かもう既にアニメ化が決まって…というかもう直前くらいじゃなかったでしたっけ。まぁとにかくここでアニメへの布石を打っていた、としてもおかしくはないですね。

 

 μ'sにおいて歌詞作りを担っていた海未ちゃんは、「中学の頃にポエムを書いていた」という実績がアニメにおいて明言されています。海未ちゃんはポエム、千歌ちゃんはダジャレ。こうして歌詞担当は決まっていったわけですね。

 

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・・・って、なんでですかぁ~

 

 

 ところでちかっちの甘えた設定は、アニメにおいてはかなり緩和されていました。少なくともCDドラマのようにアホな事しか言わないのではなく、梨子ちゃんや曜ちゃん、ヨハネ等の他メンバーを性的に虜に…もといその溢れる情熱で仲間に引き込む、μ'sのリーダー高坂穂乃果とはまた異なったある種のカリスマを発動させ立派に「Aqoursのリーダー」を努めていま…した?。

 少なくとも「末っ子で甘えん坊」という設定を前面に押し出したキャラではなくなっていたことは事実と言えるでしょう。であればこそ、ちかっちギャグはアニメでは見られなかったのです。

 

 しかし生徒会長黒澤ダイヤへの対応や、第9話では皆が遠巻きに見守るしかなかった3年生のケンカに入っていって仲裁するなど年上に対する遠慮の無さは健在であり実際の設定を鑑みても決して末っ子甘えたという設定がアニメで消えたとは言い切れないでしょう。ちかっちギャグの復活はワンチャンあると言えるのではないでしょうか。

 

仮説③についてまとめます。

 

仮説③:

 ちかっちは3人姉妹の末っ子であり、甘え上手に生きてきたこれまでが「ダジャレなどのおどけた態度で場を和ませる」という態度に現れている。アニメで消えたのはアニメにおける彼女の立ち位置がそのような末っ子甘えん坊キャラを前面に出したものではなかったから。

 

根拠①:

 「君のこころは輝いてるかい?」の自己紹介パートにおいて固められた「末っ子で甘えた」という彼女自身の自覚

 

根拠②:

 年長者、なかでも黒澤ダイヤのような威厳有る相手に対してもおどけてダジャレを言う奔放さ

 

根拠③:

 ダジャレ設定によって千歌自身の語彙力と表現力の布石とし、アニメで作詞を担当させるための礎とした。同じくμ'sの作詞を担当していた海未も過去にポエムを書いていたという実績があって歌詞担当に任命されている。

 

 

 

 

結論

 

 ここまでちかっちギャグが存在した理由及びそれらがアニメで消えた理由を考察してきました。総合的に考えて仮説①も間違ってはいないと思いますが、ここはやはり仮説③を本記事におけるひとつの結論としたいと思います。

 

 

結論:

”ちかっちギャグ”はナゼ現れた?

ちかっちは3人姉妹の末っ子であり、甘え上手に生きてきたこれまでが「ダジャレなどのおどけた態度で場を和ませる」という態度に現れている。

 

”ちかっちギャグ”はナゼ消えた?

アニメにおける彼女の立ち位置がそのような末っ子甘えん坊キャラを前面に出したものではなかったから。

 

 

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「うん…これでいいよ。私はただ、もう一度、アイツのダジャレが聞きたかっただけなんだ。ちかっちギャグを、(アニメで)もっと大勢の人に聞いてほしかった。それを思い出せただけで十分だよ。もう何の後悔もない。」

 

 

 

 

ちかっち以外のちかっちギャグについて

 

 序盤で述べた通り、「ちかっちギャグ」の供給はもはや底をつきかけているというのが現状です。そのため、ここでは敢えて「ラブライブ!に絡む全てのダジャレ」を故意、偶発問わずに「ちかっちギャグ」として拾っていきたいと思います

 

 

事例①:

 

 

 事例②

 

事例③

善子「ダイヤもダークサイドに堕ちたようね…」

梨子「なに…ダークサイドって…」

善子「ダ(イヤ)ークサイド…」

(ジングルベルがとまらない-「仁義なきデコ」より) 

 

ダイヤさんの名前ネタにされ過ぎィ!!!

 

 鞠莉さんからは「硬度10」と言われ、善子からは「ダイ”ヤ”なのか、ダイ”ア”なのかこだわるくらい甘いわ!」と言われ、梨子からは「それは誰もこだわってないんじゃ…あれ?ダイ”ヤ”さん?ダイ”ア”さん?どっちだっけ?」と言われ、でも実際、これだけ面と向かって言われてもあんまり怒らないダイヤさんは、寛大や…

(あっ因みに今のはダイヤさんの名前と心が広いって意味の「寛大」を関西弁で言ってるのをかけた…)

 

  と言うか、ラブライブ!サンシャイン!!全体で「名前」をネタにした掛け合いが多いですよね。多分本家ラブライブ!と比べ登場からアニメまでの期間が短いこともあって、早くキャラクターの名前を覚えて貰えるように仕込んでおいたのか、千歌のダジャレ設定と善子のヨハネ設定のせいなのか、まぁそんなとこなんでしょうが。

 

 この記事を最後まで読んでくれたキミも、「ちかっちギャグ」の投稿待ってるぜ!!!(自分で探すのが面倒くさいわけではないです)